Research and Test Facilities Required in Nuclear Science and Technology (Japanese version) 原子力の科学技術で必要とされる試験研究施設

ISBN : 978-92-64-99125-5
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原子力の科学技術の発展及び、現在または将来用いられるシステムや材料の評価のためには、それらの研究に利用可能な試験研究施設が必要不可欠である。しかしながら、経済的な負担や老朽化施設の閉鎖等により、原子力の科学技術の維持、発展に必要な研究を行う能力が現在、危機にさらされている。

OECD/NEA加盟国のうちの十ヵ国と国際原子力機関(IAEA)、欧州委員会(EC)からの代表者によって組織されたNEA専門家会合は、NEA原子力科学委員会(NSC)の所掌範囲に関係する試験研究施設の状況についてレビューを行った。対象とした試験研究施設は、核データ測定、原子炉開発、中性子散乱、中性子ラジオグラフィ、ADS、核変換、燃料、材料、安全性、放射化学、分離技術、水素製造のための核熱利用等に関係するものである。

このレポートにはNEA専門家会合による試験研究施設の現状に関する評価の詳細が述べられており、また高性能で近代的な施設の整備により、将来の発展がいかに担保できるかについて勧告がなされている。さらに専門家会合が整備した、約800の試験研究施設の情報を掲載したオンライン・データベースについても解説がなされている。