高レベル放射性廃棄物 および使用済燃料の 深地層処分のための 可逆性と回収可能性 (R&R)

本報告書は、2007 年に OECD/NEA 放射性廃棄物管理委員会が始めた可逆性と回収可能性(R&R)に関する 4 年間にわたる国際プロジェクトの最終的な詳細報告書である。本プロジェクトの主要なマイルストーンは、文献調査を行うこと、NEA 加盟諸国の R&R に対する考え方を調査すること、および広範な関係者グループ内で議論することであった。この議論は、フランスのランスでの国際会議・意見交換会(2010 年 12 月)で完了した。本報告書は、過去数十年にわたって可逆性と回収可能性に関して表明された意見を経験に基づいて調査し、それをもとにこれまでの経緯と時間的な変遷を整理したものである。また、R&R が適用される可能性のある様々な条件を考慮し、またその把握に努めながら、R&R がいかにして各国のプログラムに、あるいは廃棄物処分に関する様々な利害関係者の考え方に組み込まれたのか(組み込まれなかったのか)についても調査した。R&R 作業グループは多くの国からのメンバーで構成されており、本報告書はそのグループで構築した相互理解を反映した定義と結論を提案するものである。